2022-01-01から1年間の記事一覧

青に溶ける

空の青海の青水の青 空から零れ落ちた雫は海の青に溶けて太陽は海をすくい青は空へと舞い上がる ずっとずっとその繰り返し グラスに注がれた青は窓から差し込む輝きを抱き唇から喉を通り過ぎて私にいのちを与える ずっとずっとその繰り返し いつかはこの永遠…

灰色の時の果て

地が揺れる風が揺れる星が揺れる空が揺れる ああ、揺れているのは私自身 非日常の世界は揺らす揺らす揺らす 私の瞳と心と魂を揺らす揺らす揺らす 誰にも何にも頼れなくて孤独は逃げ道を失って ここに在るのは「自分だけ」 求める力をアノヒトやアレではなく…

光はいつもあなたのそばに

命の危機 昨日と同じ明日を描けぬ恐怖 崩れ落ちる日常膨れ上がる不安感 「君のためだ」と差し出された輝く "ソレ" 背面のチャックを開けて嘲笑の闇を確認して 悪夢は今始まったわけじゃないストーリーの第一章目はそう、『エデンの園』 常識は玉砕し足場を失…

【短編】落とし物

繰り返す喪失。 "もう慣れたわ" そんな言葉を並べてみたけれど「嘘をつくな」と、心は反発するのだ。 腐った大地にあたたかな光を零し清らかな水を巡らせて あなたの手で蒔かれた種子は いつの間にか芽吹いて花が咲き誇った。 私のセカイを美しいものに変え…

すべてのすべて

我が目は捉える 剥がれ落ちた偽りの美しさの奥に潜む漆黒の汚れと 腐敗が頂点に達し崩れゆくこの世界を しかし世界を造り上げた"すべてのすべて" に心を寄せれば 草や木や花のように怯えることなく抗うことなく 凛とした心でここに在れるのだ 荒れ果てた地に…

大丈夫、まだ此処にある

私たちは、愛から離れ過ぎたのかもしれない どれだけ涙を流したのかどれだけ失ったのかどれだけ傷つけ合ったのかどれだけ命を奪われたのか 信じられないくらいの汚れ信じられないくらいの醜さ信じられないくらいの愚かさ信じられないくらいの残酷さ 「どこへ…

空を仰いで微笑む心

いろんなところに行くこと。いろんな人に出逢うこと。いろんなことを学ぶこと。 さまざまなことにチャレンジすることは素晴らしいことだと思う。 けれど、自分が欲しいと思う幸せは今、この手にあるモノすべてに、感謝できる心で在ること。 日常の小さな幸せ…

【短編】未熟なふたり

「生きたくて生きてきたわけじゃないの。 私は、いつ死んでも構わないの。」 彼女はそう言った。 「でもね、」 彼女はそう続けたが 「分かってるよ。 死にたいってわけじゃない、だろ?」 僕がそう言うと、 「そう、そうなの。」と、彼女は返事した。 僕と彼…

遠くの国の欠片

胸に触れて手を沈める 奥にもっと奥に 空を仰いで手を伸ばす 高くもっと高く 無垢と成熟で成った遠くの国の欠片に触れて 湧き起こった " " は、叡智を創り手に触れた" " は、愛を産む 光は 高い世界の手の届かない天より零れる そして すべてを揺らしすべて…

待ちわびた人

この足はあまりにも頼りなく思える この足ではもう歩みを進めることができないように思える ひとりではあまりにも 寒くて、寒くて、寒くて、 私はひとりぼっちの部屋の中からあの輝く太陽に恋焦がれる 早く、早く、早く、 あたためて欲しくて仕方がないのに…

泣いてもいいよ

涙が零れるポロポロポロ 瞳から溢れるポタポタポタ 泣かないことが偉いんじゃない 泣きたいときは泣いてもいい 声をあげて嗚咽を漏らして 「頑張ったね」 「いっぱい我慢したね」 「大丈夫だよ」 泣くだけ泣いたら虹がかかるよ 新たな光が射し込んでくるよ *…

メシア

雨が降ってる心の中 そばに誰か居てもここには誰も居ない たったひとりで約束されていたかのようにたったひとりで 何度目だろう?嗚咽を噛み殺したのは いつからだろう?眠れぬ夜を過ごしはじめたのは 雨に濡れた心はいつか寒さに負けそうだ 雨が降ってる心…

あせらず、ゆっくり、すすもう。

すこーしずつひとつずついっぽずつ。 ちいさなことをコツコツとつみかさねていけばなにができる? あせらなくていいんだよ。 いちばんのちかみちはゆっくり、すこしずつけれど、ちゃくじつに ひとつひとつをつなげてかさねていくこと。 だいじょうぶ。だいじ…

静穏

"穏やかさ""静けさ" 刺激を求める人にとっては、つまらないもの。私もそう思ってた。 うつ病を患って心が激流に呑まれて苦しくて、初めてそれらを求めた。 まだそこには辿りついてないけれど、時折、胸の奥の触れたこともないような所から、こんこんと何かが…

生きることに向いてない

寒さが孤独を深める夜 誰もが手にするアレ、コレ、ソレ この手にはなんにもなくて思い出す 僕は、生きることに向いてない 馬鹿みたいに同じ過ち繰り返し 誰かのぬくもり拒絶して あいつみたいに器用になんて生きれない 僕は、生きることに向いてない 欲した…

高純度の愛

形を持たない純度の高い愛。 手を伸ばしても触れられないもの。 それは、確かに存在しているのにそれはまるで、存在していないようで。 神さまに近い人たちはそれでも良いと微笑むことができる。 神さまと距離がある人たちはそれが苦しくて悲しいと嘆く。 ど…

傍に

愛すること。 愛されること。 どちらも恐くて震えている子どもに大人はこう言った。 「無理に愛そうとしなくていい。 無理に愛を受け入れなくていい。 今すぐ信じ切れなくてもいい。 君の自由に好きにしたらいい。 今はただ、傍に居よう。」 最後の言葉が言…

瞳の住人

その透明な瞳に映る人は私ではないと、分かっている。 君の瞳の住人は君の想いに気づきながらも"そこには何もないかのように" 振舞って君に小さく笑いかける。 君の瞳の住人は君の大きくてやさしくてあったかい手のことを知ろうともせずに通り過ぎていく。 …

【短編】女優

「愛されたい」 このセリフを私以上に上手く言える者はいない。ユリアはそう自負していた。 ユリアは女優だ。 しかし、みんなに愛されるような女優ではなかった。スキャンダルが多く、演技にも波があるなど癖のある女優であった。 君には才能がある 何度かそ…

壊れて生まれる希望や夢

壊れて 心が傷ついて。 途方に暮れて 涙して。 胸の痛みが 心を荒らすうちは ただ、何かを否定して ただ、運命を呪いたくなる。 けれど... 痛みが癒され 心が静けさを取り戻した頃 暗闇のなかに輝く "希望"に気づかされる。 何もなくなった更地に 新たな"夢"…

愛された実感

愛された実感は 過去、今、未来 すべてを照らす

井戸の底に落ちた心

あの人のことは ほとんど何も知らない。 それなのに、 視界に映るその姿が 心に熱を零すだなんて 考えてもよくは分からないことで。 実に不思議で。 人を愛してしまうことに 理由を探してしまう。 分かりっこないのに 理由を探してしまう。 心の深い所から …

五章

胸の切なさはきっと 秋の匂いや秋風のせいじゃない。 流れ流れて 巡り巡ってやってきた その可愛い笑顔は 何を思うのだろう。 【第五章の幕が開ける】 ストーリーはいつものように 切なさで始まって 切なさでエンディングだろう。 この手はまたもや 虚しく空…

心の空白

心の空白。 風が通り抜ける。 すーすーして 冷たくて、寂しくて、 瞳を閉じた。 埋めたい、埋めたい、埋まらない。 埋めたい、埋めたい、埋めたくない。 心の空白。 風が通り抜ける。 虚しさと孤独に 我慢できなくて 目の前にあるもの 何でも掴もうとする 小…

心は宇宙

心はまるで宇宙のよう。 心には無数の傷や痛みが眠っていて 生きている限り、その傷に、その痛みに触れられては 私たちは、苦しみ続ける。 でも、その無数の傷や痛みが 癒されていくと 人は優しさを知り、 人は強くなり、 人は、愛することを知る。 心は広が…

祈りによって癒える渇き

欲しいモノは何ですか? 美貌ですか? 富ですか? 賞賛ですか? さあ 探し求めて掴んだソレを 胸の内の 砂漠地帯に流し込み 充実感と満足感を味わって そして また、 渇く 探しモノは何ですか? 恋人ですか? 友達ですか? 家族ですか? 愛、ですか? 探し求…

赤い風

紺色の空を 仄かな光が照らしだし カーテンから零れる明かりで 目を見開いた 頭の中に 曖昧な夢の残像 時の流れは 瞬く間に記憶を奪い去り 夢のストーリーは 忘却の彼方 でも 心に残った 熱を孕んだ重みが 登場人物が 君であったことを 思い出させてくれたけ…

力を失った世界

「あなたを決して一人にはしない」 この言葉が手を引いて 連れて行ってくれた "力"を失った世界 この世界では 悲しみはこの手を滑り落ちて 小さく小さくなってゆく あらゆる力みがなくなって 自由を掴む翼があるから あの頃欲しかった あれもそれもこれも み…

ひとりぼっち

感性だとか、経験だとか、考え方だとかが 伝わらない、分かり合えないのなら 手を伸ばして誰かに触れたとしても "孤独"は消えない だから、ひとりぼっち ずっと、ひとりぼっち ほんの少しでも 似たような世界を見ているのなら 冷え切った孤独を 少しはあたた…

時の流れ

時はどんどん流れてゆく 苦しみや悲しみをやさしく連れ去りながら 喜びと美しさだけを、ココに残して 時はどんどん流れてゆく あれも、あの出来事も、あの人も みんなみんな、過去に変えて 「ありがとう」 【さようなら】 "いつか、また" ******************…