静穏

うつ病が治って穏やかな日々を過ごせている女性。

 

"穏やかさ"
"静けさ"

 

刺激を求める人にとっては、
つまらないもの。
私もそう思ってた。

うつ病を患って
心が激流に呑まれて苦しくて、
初めてそれらを求めた。

 

まだそこには辿りついてないけれど、
時折、胸の奥の触れたこともないような所から、
こんこんと何かが湧き出る。

その湧水のような何かが
そっと心を包む時

"これか・・・!"

というような感覚になる。

心がただただ、
穏やかさに包まれるのだ。

 

それはまるで、
寒い日に降り注ぐ太陽のあたたかさのような
暑い日に降り出した心地のいい雨のような
木の葉の間から零れる光のような
木陰の気持ちのいい冷たさのような...

 

あるいは、
小さな光がゆったり揺れ泳ぐ海の中で、
輝く水の動きとともに、たゆたうような...

 

特別な何かがあるわけではない。

にも関わらず、
心が絶え間なく、幸せだと静かに呟く。

 

心の奥からやってくる湧水が
心全体、体全体、
私のすべてを駆け巡ろうとする。

でも、その美しい循環を邪魔する
"罪"や"傷"でできた石や岩がまだ、
私の中には沢山あるから
流れをせき止められることも、しばしば。

 

今もまた、その流れが止まってしまっているけれど、
その石を拾い集めて
時に抱き締めながら空に返しては、

 

渇いてひび割れた大地に
それを注ぎ込みたい。

 

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うつ病だった頃に綴ったものです。

当時の夢は叶い、うつ病は完全に治って再発しそうな気配もまったくありません。

今では、思い描いていた静けさや穏やかさに心が包まれて、
感染病などで不安や恐怖に心が支配されそうな世界のなかでも、
不安定になることなく、平安に満たされて過ごせています✨

あの頃の私は、こんな穏やかな日々を過ごせるだなんて、まったく考えることができませんでしたが、今このように実現しています。

人生には、不思議なこと、奇跡的なことがあるものです^^